備忘録

見たこと、したこと、色々と。忘れないうちに。

天気の子を見てきた。

最近映画だったり舞台だったり、色んなものをよく見に行くようになって、感じたこととかを文章にして吐き出したい欲が抑えられなくなったので流行りのはてなブログをはじめました。

基本的には自分用備忘録。



今回はこれ。

・「天気の子」

https://tenkinoko.com/sp/


ネタバレを踏む前にみたいな〜という気持ちがあったので初日に行ってきました。どうせ見るなら!ってことで極音上映です。


新海誠監督作品は「言の葉の庭」「君の名は。」を履修済の状態。

君の名は。」の時に、「RADが音楽担当してるのか〜!見たい!」というRADから入ったタイプの人なので新海誠監督作品歴ではだいぶにわかな方。


ネタバレを過分に含む感想なので、見に行く予定の人は是非見に行ってから読んでくださいませ。見に行く予定のない人も是非見て欲しい。









そんなわけでここからネタバレ感想。

まとまりのない箇条書きだけど大目に見て欲しい。


君の名は。」の時のOPで「夢灯籠」が流れ始めた時のあの(良い意味で)ゾワッと鳥肌がたつような感覚が新鮮で、そこから新海誠監督×RADWIMPSにどハマりしました。

夢灯籠

夢灯籠

それまで映画を見る時に音楽ってそこまで気にしたこと無かったんですけど、音楽ひとつでここまで変わるのか、と感動した記憶。まあ元々RADのファンなのでファン補正はかかってるかもしれないけども。


今回もそんな体験がしたいな〜と思って極音上映を選んだわけですが、やっぱりいいですね!お値段変わらずであの音が聴けるのすごい。オススメです。


結論から言うなら今回もゾワッと体験できました。むしろ前回より今回の方が多かったかな。主題歌の5曲「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ」「風たちの声」「祝祭」「大丈夫」はもちろん良かったんですけど、今回はボーカルの入ってないBGMにも結構鳥肌がたつ瞬間がありました。

「PAPARAZZI」とか「洗脳」とか「五月の蝿」みたいな、不安を誘うけれど音は不快ではない、って感じの音がほんとに上手いなと思う。耳触りの良い不協和音って感じ。矛盾してるじゃんって感じの表現だけどそんな言葉しか出てこない。誰か上手い表現を教えて欲しい。

音楽に関しては語るより聴いてもらう方が早いので是非劇場へどうぞ(2回目)


君の名は。」の時もそうだったけどCMから想像してたストーリーと全然違ってずっとワクワクしながら見てました。自分の想像通りにならない物語ほど面白いものはない。


ここから箇条書き感想。

・主人公2人のCVのキャスティングやっぱり上手い。青臭さの抜けきらない感じが堪らなく主人公ボイス。好きです。脇役の人達は本職の人が多くて、作品に溶け込むような声で、改めて声優さんのすごさを思い知った。


・スガさん好きすぎた…一見ダメな大人なんだけど心の芯のところは純粋で、そんなところを捨てきれない人に私は弱い。つまりどストライク。CV小栗旬がいい味出してます…

大雨の後のシーンで家の入口前に女の子の三輪車があったり、冷蔵庫横に奥さんが書いたメモが貼ったままになってたり、左手薬指に2つ指輪をはめてたり、言葉にしないところからも家族への愛が伝わってきて泣きそうでした。

2つのうち1つは奥さんの分の指輪かなぁ…もう1回見て確認したいところ。


・女の子にはモテモテだけどシスコン気質のある凪先輩。お姉ちゃんのためならてるてる坊主も着る。

出てきた瞬間、某ハク様好きのあの方、この子好きそうだなって思う人多そう。たぶんみんな見たら分かる。


・指輪をはめる時に何の迷いもなく左手薬指を選ぶ穂高くんに心の中でスタンディングオベーション


・瀧くんと三葉ちゃんだー!!!(歓喜)四葉ちゃんとかもいましたね!


・この間就活を終えたばかりの身なので劇中のシーンがまあ刺さる。何者かであることを、自分が何かしら役割を果たせる人であることを求められるけど、自分に何が出来るのかなんて分からなくて、それでも何かをアピールしなければならない。そんな苦しみがあったから、「100%の晴れ女」という役割を見つけた陽菜に対する羨ましさと嫉妬も多少あったからこそ人柱のことを伝えたのかな、と思いながら見てた。

自分が何かの役割を果たしていると感じること、誰かに必要とされることって人が誰しも持つ承認欲求を満たしてくれる1番のことで、誰だってそれを求めてる。

就職活動はそれと対極に位置してて、「自分の役割を見つけた」陽菜と、就職活動中の夏美の対比もあるのかなと。

他にも、子供2人で暮らしても誰にも迷惑はかけてないけれど、大人はそれを許容してくれない。穂高くんとスガさんは「似てる」と言われたけど、何も持っていない分穂高は陽菜のためならなんだってできるのに対して、スガさんは何よりも大切に思うものが他にあってその優先順位を入れ替えることが難しい。そんな色んな対比があったように感じた。


・世界を敵に回してでも大切なあの人に会いたい。

陽菜に否定されたことで1度は捨てた拳銃を、陽菜に会うためだけに人に向けたこと、復旧中の線路の上を走り続けたこと、警察から逃げ出したこと、交通事故スレスレの逃亡劇。

「これからずっと雨だって構わない」、それでも君といたい。

「誰か1人が犠牲になれば世界は救われる、それならそっちを選ぶ」(うろ覚え)

きっとほとんどの人がその選択をする中で、Heaven's Feelを見た時にも思ったけど、誰か一人とその他を天秤に掛けて、たった1人を選んだ人は強い。

何かを選ぶということは、同時に何かを選ばないということでもある。

陽菜といることを選んだ結果、東京は雨に沈んでいくことになった。雨が振り続ける限りこれからずっと「あの日僕らは世界の形を変えてしまった」ことを背負ってこれからも生きていくんだろう。


空の上から陽菜を連れ出した時にグランドエスケープが流れるわけですが……メロディだけ聞けば明るくて、ハッピーエンドまっしぐら!って感じの雰囲気を醸し出してるんだけど、いざ歌詞を見てみると「もう少しで運命の向こう もう少しで文明の向こう」「怖くないわけない でも止まんない」「僕らの恋が言う 声が言う 「行け」と言う」とまあ水没メリバエンドが見え隠れしてました。あの2人にとっては運命の再会でも、世界の人にとっては文明崩壊エンドが確定した瞬間でもあるわけですね。メリバ大好きオタクなのであのシーン最高にワクワクしながら見てましたけどね!



他の人の感想とかを見てみると、やっぱり「君の名は。」と比較されてることが多いですね。

瀧は三葉を救いたくてティアマト彗星から1つの街を救って、穂高は陽菜を救いたくて1つの街を雨に沈めた。同じ目的で動いたけれど、結果は真逆なのもまた面白いな〜と。

でもきっと、瀧も三葉を救うためなら世界を敵に回すことを厭わないんだろうな、とも思うんですよね。世界の決まりに逆らって過去を書き換えてる訳ですから、今回「天気の子」で出てきた言葉で言うなら、「代償」をどこかで払うことになるのかもしれない。結果がどうなるかなんて紙一重で、何かが違えば結果は反対だったかもしれない。根っこの部分の行動原理は二人とも大差ないんですよね。

そんなわけで、個人的には2つの間に通ずるものはなんとなくあるんじゃないかなって感じました。感じ方は人それぞれですけどね。


映画を見に行く前に「愛にできることはまだあるかい」のMVを見たんですけど、今見たらまた何か違う感じ方をしそう。


エンディングクレジットで桑さんと武田さんの名前があった気がしたのでとりあえずもう一度見に行きたいと思います。全然分からなかった。



ここまで色々曲について書いたんですけど、実は注文したサントラ、まだ届いて無いんですよね!!!